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zoom RSS 「暗黒館の殺人 下」読了

<<   作成日時 : 2005/01/16 13:14   >>

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■「暗黒館の殺人 下」綾辻行人(講談社ノベルス)

 十八年前に暗黒館で怒った殺人と不可思議な人間の消失の謎を追ううち、遂に玄児の口から語られる<ダリアの宴>の真実、そして恐るべき浦登家の秘密・・・・・・。いつ果てるとも知れぬ嵐の中、犯人の狂気はさらなる犠牲者を求め、物語は哀しくも凄絶な破局へと突き進む!
 構想から完成まで、八年の歳月を費やした比類なき巨大建築。ミステリ作家・綾辻行人の全てがここに結実!(背表紙より抜粋)

 ・・・そう、きましたか。中也に関しては予想外でした。
 (この後、微妙にネタばれにかかっている気がしない事もないのでご注意を)
 本筋に関しては、途中まで中也と同じ推理してましたね、僕。双子に関する二つ目の事件の処ですが、でも、考えてみれば、引っかけっぽい箇所ですね。面白いぐらい引っかかり、情けないやらです。玄児の「復活」トリック?もほぼ予想通りだったんですが、こちらは単純に入れ替えだけと思っていました。その他の伏線というか言葉の齟齬も幾つか気にはなっていたんですが・・・。看板とか天候とか。市郎が暗黒館の面々と接触した時点で気のせいと放り出してしまったんですが、市郎じゃなくて江南の方だったわけですね。
 絶えず騙されたいという願望は探偵小説を読む上で、抱いているものなので自分の予想が当たってしまうと逆にイヤという部分もあるものなので、そういう意味では均衡のとれた読後感を味わえました。

 それにしても、登場人物や装飾のみならず、文体までどことなく江戸川乱歩風に見受けられたんですが、僕の気の所為でしょうか?少年・市郎の視点なんか特にそれが強く見受けられたんですが。シリーズ通して、こんな感じだったでしょうかね。何せ「黒猫館」を読んだのも十年も前の事なので。

 ダリアや暗黒館の謎については小野不由美さんの作風に近い気がします。「惑い」などは特に。綾辻行人氏の本格作品に関しては、全ての点での読者への決着をしてもらいたかったというのは心密かに期待していた部分で、そこが少し残念でした。

 中原中也に関しては、何故中也を用いたのか?という点で色々、気にはなっています。装飾としてや、あの詩を使いたかったからという単純なものではないと思いますし、「自己」の浮遊感や「死」との対話などの点で、中原中也の詩に感じた点と合致(個人的にですが)しているので、その点から色々と推量してみるのも「暗黒館」の物語を読み解くうえ面白そうです。

・・・次の「館」をこの暗黒館のどのギミックから予想するのも面白いかもしれません。「鏡」なんてのはどうでしょうか?

 暗黒館の殺人 (下)
暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)

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